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投資と投機の違いとは?初心者にはどちらがオススメ?メリット・デメリットも併せて紹介

投資と投機の違いは何でしょうか?

結論から言うと、投資は価値に注目するもの、投機は価格に注目するものです。

本記事では、投資や投機の初心者に向けてそれぞれの違いを解説します。

投資や投機のメリット・デメリットも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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投資と投機の違い

 

投資と投機は手法や注目する点に違いがあります。

投資 投資とは将来の価値に期待してお金を出すこと 株式投資や不動投資など

⇒事業成長による会社価値の向上や土地価格の向上に期待してお金を出すこと

投機 投機とは短期的な価格変動に着目し、差額から利益を得ることを見込んで売買を行うこと FXや仮想通貨など

⇒値段が上がるか下がるかを予想しタイミングを図って売り買いを行うこと

まずは投資から説明します。

投資とは将来の価値に期待してお金を出すこと

投資は、将来の価値向上を見込んでお金を出すことです。

とある株式会社の株を買ったとします。

何年か経ってその株式会社が成長すると株の価値があがります。

自分が勝ったときよりその株の価値が高くなっていれば、その株を売れば差額で利益が得られます。

もう少し分かりやすくするために、りんごを使って説明します。

例えば、りんごの種を購入したとしましょう。何年か経って、その種から成長した木が多くのりんごを実らせます。
りんごの種を買ったときよりも価値が上がり、収穫したりんごを全て売ることで利益が得られます。

投資は株式や債券、不動産など様々な種類があり、それらに自分のお金を入れて、継続的な利益を得ることを目指します。

投資には買った時よりも価値が下がってしまうなどのリスクがあるため、必ずしも投資したお金以上の利益が得られるわけではありません

大きなリターンを得られる可能性もあり、やり方によってはリスクをある程度制御できます。

株式投資では投資した会社が成長して株価が上がると、売却時の利益だけでなく、株主特典や配当金などももらえることもあります。

投資において着目すべき点は”資産の価値”です。

例えば、ある企業が利益の一部を新規事業開発に充てたとします。数年後、その開発によって新しい製品や事業が生まれ、利益が増えると株価も大幅に上昇する可能性が高いです

最終的に株価が上昇すると、その後も投資の成果によって業績が拡大することでさらなる株価の上昇が生まれる好循環が生じます。

新たな付加価値を生み出すには時間がかかるため、投資を行う際にはゆっくりと着実に資産を増やしていく覚悟が必要です。

投資をする時は、リスクを理解して長い目で考えましょう。

投機とは短期的な価格変動に着目し、差額から利益を得ることを見込んで売買を行うこと

投機は、タイミングを狙い短期的な価格変動から利益を得る方法です。

投機とは、FX仮想通貨先物取引デイトレードを指します。

仮想通貨などの値段が上がるか下がるかを予想して、その予想に基づいて取引を行います。

予想する方法の一つに「テクニカル分析」というものがあります。

これは、過去の値動きやグラフを使って将来の値段の変動を予測する方法です。

過去のチャートを見ながら「この価格帯では買い時だ」と判断して、株の売買をします。

投機が注目している点は”価格”です。価格が安い時に購入し、適切なタイミングで購入時よりも高値で売却します。

例えば、農家から手頃な価格でりんごの実を購入します。

その後、りんごの実を収穫できない地域に住む人々が需要として求めているため、高値でりんごを販売することができます。高値で売ることで利益が発生します。

つまり、価格の変動に着目した取引が行われているのです。

一回の取引で高額利益を得ることは難しく、レバレッジを使ったり、頻繁に取引をする必要があります。

短期間で結果が出る分、リスクが高まり損失を被る可能性もあります。

勝てる機会を見つける能力を身につけましょう。

ギャンブルとの違い

投機とギャンブルは、短期間で高額利益を得る可能性がある一方で、損失のリスクも伴うハイリスクハイリターンの部分が共通しています。

しかし、投機とギャンブルはゼロサムゲームに近く利益が出ている場合は誰かが損失を被っています勝つ可能性が非常に低いです。

一方で投資は参加者全員が儲かる可能性があり、再現性があります。

それぞれの代表例

投資と投機の違いについて説明しました。

ではそれぞれの代表例について説明します。

投資の代表例:株の長期トレード

株式投資は、会社の株式を売買することで利益を得る投資の一種です。

会社は新規事業を行う際に必要な資金を調達する手段として、株式を発行して投資家から出資を募ります。

株主には会社に出資する代わりに特権があります。

株主とは、会社に出資して一緒に経済成長を期待する人たちのことです。

会社が利益を出したときにその一部が配当金として支払われたり会社の重要な決定に参加する権利、株主優待という特典です。

実例としては、バイトルを提供しているディップ株式会社の株価が驚異的な成長を遂げています。

過去10年間で約30倍の価値にまで上昇しています。

2013年に約10万円をディップの株に投資していた場合、10年後には300万円に成長していることになります。

投機の代表例:FXの短期トレード

FXは異なる2つの国の通貨を売買する投機の一種で、外国為替証拠金取引と呼ばれます。

日々変化する為替レートを観察し、レートが安い時に通貨を買い、高くなった時に売る取引を行います。

為替レートとは、経済情勢や市場の需給状況によって変動し、1つの国の通貨を別の国の通貨と交換するときのレートのことです。
例えば、「1ドル90円」の時に日本円をアメリカドルに交換(購入)します。
そして「1ドル100円」の時にドルを円に交換(売る)します。
そこで発生した差額の10円が利益ということになります。
2016年に100万円を投資し、直近の1年間で資産を約7倍に増やした実例があります。
彼の戦略は、損失を最小限に抑えつつチャンスを逃さずに大きく儲けることです。
初めは予想以上に利益を増やせると楽観しており、最初の取引で元本を減らしたそうです。
しかし、損失は最大でも10%以内にとどめるように心がけ、利益を積極的に伸ばすことに専念しました。信用取引でデイトレードも積極的に行っていました。しかしあまり成功しなかったため、途中からは数日から1カ月程度のスイングトレードに切り替え、現物株を中心に取引するようになりました。

投資のメリット

投資と投機には具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

まずは、投資のメリットから説明します。

ここでは、分かりやすいよう個別株を長期保有したとした際のメリットを説明します。

リスクを抑えられる

投資はリスクを抑えやすいです。

株式投資の場合は企業の成長を数年から数十年単位で見据えるため短期の株価変動に左右される必要がないからです。

長期的に保有すれば、株価の変動は一時的なものであっても株価の変動は安定している可能性が高いです。

初心者の方はリスクを抑えられる安定した株を選んだり、複数の企業に投資することもできます。

異なる業種の企業に投資すると、一つが下がっても他が上がることでリスクを分散できます。

投資先を選ぶ際には、自分の目標やリスクの許容度に応じて、適切な投資先を選びましょう。

利益が出る可能性が高い

投資は、リスクももちろんありますが、利益を得られる可能性が高いです。

投資した企業が成長すれば、企業の価値が上昇し、利益を得ることができます。

例えば配当金株主優待です。

配当金とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことです。

株式を保有していると、会社から利益(配当金)を受け取ることができます。

配当金の額は会社の業績によって変動しますが、比較的安定した利益を得ることができます。

ただし、すべての企業が配当金を出すわけではないので注意が必要です。

また、株主優待は企業が株主に対して自社の商品やサービスを提供する制度です。

実例として、マクドナルドの株主の場合は、定期的に無料券を提供されます。

株主優待も全ての企業で行われるわけではありませんが、保有する株式の数に応じて優待を受けることができます。

少額から始められる

投資には多くの商品があり、少額から始めることができる商品もあります。

小額投資商品は、単元未満株投資積立おつり投資つみたてNISA投資信託などです。

毎月少額のお金を積み立てて投資することで、資産形成を着実に進めることができます。

100円から始めることもできるため、気軽に投資に挑戦することができます。

例えばりんごとバナナの木を購入したとしましょう。りんごの木は水を過剰に与えてしまい、枯れてしまいました。しかし、バナナの木はしっかりと成長し、実がなりました。この場合、りんごの木のみを購入していた場合と比べて、失敗リスクを軽減することができました。

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投資のデメリット

投資はメリットだけでなくデメリットもあります。

投資に興味を持っている方はデメリットも考慮したうえで始めましょう。

長期間かかる

投資は長期的な時間がかかります。

投資した企業が新しい設備を導入して将来に価値を生み出す場合、その設備の費用を回収して利益にするまでには、数年以上かかるからです。

株式や投資信託、不動産などへの投資を考える場合は、10年や20年といった長い期間で考える必要があります。焦らずにじっくり取り組むことが重要です。

将来の予測ができない

投資は将来の予測が難しいです。

株式投資では数年から数十年先の未来を見越して投資を行いますが、企業が予測通りに成長するか分かりません。

経営不振市場の急変が投資に影響を与えることもあります。

不動産投資でも、株式投資と同じように入居者の入らない期間や急な引越しによる利益の変動のリスクが存在します。

入居者の状況や市場の動向を見極め、リスクを最小限に抑える努力が必要です。

投資は予測困難な状況に備えて慎重な計画を立て、リスクを管理しましょう。

元本割れするリスクがある

投資は元本割れするリスクがあります。

元本割れとは、投資したお金が減って損することです。

株式や債券、不動産などに投資する場合、その価値は市場の状況や経済の変動によって変わります。

市場が悪くなったり景気が低迷すると、投資した資産の価値が減る可能性があります。

投機のメリット

投資のメリットとデメリットは理解できましたでしょうか。

続いては、投機のメリットです。

短期間で結果が出る

投機は短期間で利益を得られる可能性があります。

手法としては、スキャルピング(数秒から数分の取引)、デイトレード(1日に複数回の取引)、スイングトレード(1週間から1ヶ月ほどの保有)などがあります。

投資と違って将来の成長や企業の将来性を考慮する必要はありません。

投機のデメリット

投機は短期間で結果が出ますが、デメリットもあります。

投機に興味を持っている方はデメリットも考慮したうえで始めましょう。

ここでは、分かりやすいようFXの短期売買をした場合のデメリットを説明します。

短期間で頻繁に値動きをチェックする必要がある

FXの短期売買をする場合、短期間で頻繁に値動きをチェックする必要があります。

世界的なニュースや災害が起こると、世界のお金の価値が急に変動するからです。

この変動は、予測するのが難しくすぐに対応できません。

アメリカでは雇用者の数や失業率
日本では首相の交代や大地震
最近では、リーマンショックやトルコショック、フラッシュクラッシュといった大きな変動が起きました。

精神的負担が大きい

何度も取引を行うことになるため、価格の変動に一喜一憂して精神的な負担が増えることがあります。

感情が取引に影響を与えると、損切りのタイミングを逃したり、適切な判断ができなくなり損失を拡大することもあります。

感情が取引に影響を与えている場合は、自動売買システムを活用したり、自分が決めたルールに従って取引を行いましょう。

自動売買システムは機械的に取引を行ってくれるため、感情の起伏に左右されずに取引できます。

投機を始める方はテクニカル分析ファンダメンタルズ分析トレンドの把握などを学ぶことがおすすめです。

取引コストが大きい

投機は短期間で何度も売買するため、手数料がかかります。

そのため投機では投資よりもお金が必要になる可能性があります。

つまり、手数料を予め考えておかないと、頑張って稼いだお金がマイナスになることもあります。

このリスクを抑えるには、手数料が低い証券会社を選び、少しずつ利益を出しながら一日に何回も売買することをおすすめします。

特にFXをする場合は、手数料の安い証券会社を利用する方法を考えましょう。

元本割れするリスクがある

投資と同じように投機も元本割れするリスクがあります。

資産運用にはリスクがつきものであり、元本割れのリスクを完全に回避することはできません。

短期間で大きな利益が得られることもありますが、逆に大きな損失を被ることもあります。

特にFXなどは、手元のお金の何倍も取引ができるため、大きな損失を被る可能性が高いです。

投機を始めるには、リスクを理解しリスク管理をうまくすることが大切です。

初心者には投資がオススメ

投資や投機のメリット・デメリットを考慮したうえで、初心者には投資がオススメです。理由は以下の2点です。

①リスクを抑えられる

②頻繁に値動きをチェックする必要がない

理由①リスクを抑えられる

適切な商品を選ぶことでリスクを最小限に抑えることができるからです。

成長が見込まれる業界や企業に投資することで、将来的な収益を期待することができます。

特に分散投資の手法を活用することで、リスクを調整しながら資産を増やすことができます。

分散投資とは、投資の対象とする商品を複数組み合わせることで、価格変動のリスクを抑えます。

ただし、単純に違う銘柄を買えば良いわけではありません。

重要なのは、株式と債券、国内株式と外国株式など性質の異なる資産を組み合わせることです。

理由②頻繁に値動きをチェックする必要がない

頻繁に値動きをチェックする必要がないからです。投資は数年や数十年といった中長期的な成長を見据えて資金を投じることです。

日々の値動きの変動もありますが、長期的な視点で見れば、その値動きはあまり重要ではありません。

そのため、投機と違って値動きを毎日確認する必要がありません。

まとめ

投資と投機の違いについて、まとめると下記になります。

投資 投機
注目する観点 価値 価格
期間 10年~ 数秒~1ヶ月
メリット ・リスクを抑えられる

・利益が出る可能性が高い

・少額から始められる

・短期間で結果が出る
デメリット ・長期間かかる

・将来の予測ができない

・元本割れするリスクがある

・短期間で頻繁に値動きをチェックする必要がある

・精神的負担が大きい

・取引コストが大きい

・元本割れするリスクがある

 

投資は資産の価値に注目し、投機は価格に注目することでした。

初心者の方は、投資から始めることをおすすめします。

分散投資をすることでリスクを抑えられたり、少額から始めることができるからです。